白露・草露白

今日は二十四節気の一つ「白露」。
暦には「朝夕少し涼しくなり、草木の葉に白い露が宿るようになる」とあります。
確かに、ここ数日は涼しく感じられ、エアコンのお世話にもなっていませんが、まだ露が宿るほどではないようです。

この先、日中は気温の高い日もあるでしょうが、陽射しや風に、秋がゆっくりと近づいているように感じます。

七十二候では「草露白」(くさのつゆしろし)。
文字通り「草の葉に白い露が宿る」の意です。
案外、目にする日、実感する日は近いのかもしれません。

今日は、旧暦の八月一日で「八朔」です。
表千家では、千家十職の方々が正装で家元に足を運ばれる八朔の礼が習わしとなっていますが、ご多分に洩れず新暦の8月1日に行なわれているようです。

辞書によると、本来は新穀の初穂を田の神に備える「田実(たのむ)」の祝いの日だったようですが、「近世では天正十八年(1590)のこの日に、徳川家康が初めて江戸城にはいったところから、武士の祝日のひとつとなった。大名・小名や直参の旗本などが白帷子を着て登城し、将軍家へ祝辞を申し述べる行事が行なわれていた」とあります。

古くからの習いとして、八朔の礼は伝統芸能を始めとして各界に残っているように感じます。

旧暦の八月は仲秋。
香道の組香には「仲秋香」が用意されています。
「仲秋香」については、2018年9月26日のブログで概要を記した覚えがあります。

名目に特徴があり、待宵・望月・不知夜・居待月・立待月・臥待月となっていますが、不知夜を「いざよい」と読むことにとても驚いたことを覚えています。(今年の十五夜・中秋の名月は9月21日)

一度、香席で経験してみたい組香の一つです。

経験してみたい組香と云えば「遊々香」もその一つ。
春夏秋冬の各季節を表す風物二文字で答えを書くなんて、めちゃくちゃ楽しそうです。(^^)

地植えの萱草が数株開花しました。
野萱草の類でしょうか?

鉢植えのカリガネソウ【雁金僧】が勢いを盛り返して咲いています。

9月に入ってから早や一週間が経ちました。
依然として緊急事態宣言のコロナ禍にあり、お茶会・お香会の話はとんと聞こえてきません。

そんな中でも行なわれている数少ない茶会の写真を雑誌等で見ますと、矢張り皆さんマスク姿です。

業界は大変です…。