新日本三景

新型コロナの感染拡大が続いています。
昨日29日は、東京17433人、愛知県5613人、大阪10383人の新規陽性者を数え、全国で8万人を超えました。
日曜日の今日は、昨日よりは少ない新規感染者数となっています…。

愛知県では昨年11月中旬から12月下旬まで概ね一桁で推移していました。(最小は12月19日の1名)
二桁の11人になったのが12月28日、以降急速な右肩上がりです。
1月6日に100人を超え、1月13日に1000人を超え、1月18日に2000人超、1月20日に3000人超、1月25日に4000人超、そして1月27日に5000人超の新規陽性者数となっています。

感染者の急拡大を受けて、大寄せのお茶会なども大きな影響を受けています。
昨年の11月頃から感染者数が落ち着いたとして、感染対策を講じた上で以前のように再開されていましたが、ここにきて流石に中止が相次いでいます。

オミクロン株が猛威を振るっている現状では、中止は致し方ありません。

半月ほど前の日本経済新聞夕刊に志野流香道家元・蜂谷幽光斎宗玄宗匠のコラム「こころの玉手箱」(1)~(4)が載っていました。
その中の(4)で、哲学者・梅原猛(1925~2019)が「新日本三景」として、富士山、屋久島、摩周湖を挙げていたことを受けて、77歳で富士登山に挑戦し、山頂からの壮大な眺めに感じ入ったとの件がありました。

広く知られている「日本三景」と云えば、松島、天橋立、宮島。
香道の組香「三景香」にも、香種[松島・橋立・厳島・舟]の中に日本三景が引かれているほどです。

でも、「新日本三景」には全く馴染みがなく、早速ネットで調べてみました。
ネット上では、実業之日本社が大正5年に『婦人世界』で行なった読者アンケートを基にして選んだ、大沼公園(北海道)、三保の松原(静岡県)、耶馬渓(大分県)の三か所が「新日本三景」とされています。

ビックリです!
初めて知りました。
なるほど、百人百様、人それぞれに三景があるということでしょうか…。(^^)

富士山には私も登頂したことがあります。
須走口からのルートが懐かしく思い出されます~。

富士山は日本の三神山[富士・熊野・熱田]の一つで祝賀の画題とされています。
中国での三神山は、東方絶海にあって仙人が住むという蓬莱(ほうらい)、方丈(ほうじょう)、籝州(えいしゅう)の三山とされ、組香「三壺香」では香三種の名となっています。

富士山は標高3776mの日本で一番高い山で、遠目には本当に美しい山です。

日本を代表する富士山を題材にした組香がないというのも、思えば不思議なことです。
梅原猛氏から聞かれたという三景[富士山・屋久島・摩周湖]を題材にした新作組香が披露される日を心待ちにしています。(^^)

1月14日付日経新聞夕刊にあったコラム「こころの玉手箱」(4)の白黒画僧です。