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今日は二十四節気の一つ「雨水」。
新暦・旧暦カレンダーには「いままで降り積もった雪や氷が解け始め、また降る雪が雨に変わる頃」とあります。

風のきらめきに、陽の光に、春の足音が聞こえてきます。

風と云えば、風を冠した香銘もいろいろありました…。
風、風の色、風の便(たより)、風のつて(傳)、風の音、風の調(しらべ)、風の戯(たわむれ)、風の使い、…。
辞書を引くと、上記以外にも風の慣用句はたくさんあります。
風の訪れ、風の下水、風の手枕、風の宿り、なども情景が思い浮かぶ風情ある言葉かと思います。

そう云えば、『古今和歌集』の巻第一・春歌上・2の歌は、春立ちける日に詠んだ風。
袖ひぢてむすびし水のこほれるを春立つけふの風やとくらん 紀貫之
〔暑い夏の日に、袖が濡れたままで両手を合わせてすくい取った水が、冬の寒さで凍っていたのを、立春の今日の風が、いまごろとかしているのだろうか〕(旺文社・古語辞典より)

香銘は想像力を刺激されることが多く、香席などで聞くとなんだか楽しくなります。

地植えの「福寿草」がやっと開花まじかの態勢に入ってきたようです。
ポットを掘り起こし、室内に置けばたちどころに開花となりそうですが、まぁ、咲くまで待とう…といった感じです。(^^)
自然に任せるのが一番!なんちゃって…。(面倒なだけ!)

ところで、当ブログ記事のタイトルは今回が900回目。
2017年4月にサイトを開設してからほぼ5年、あることないことを思いつくままに記してきたように思います。
平均すると年180回、二日に1回ほどの割合となりますが、最近はペースがすっかり落ちていますから、開設してからしばらくは随分と頑張ったことが伺われます。(懐かしい?)

過去にどんな記事を書いてきたのか思い出すこと自体が困難です。
毎年、同じようなことを記したこともあったのではないかと危惧しています。
まぁ、無理せずにボチボチと…。

強いて、印象に残っているものを掘り起こしてみると「香道一口メモ」と「詩歌をちこち」。
確認したいことがまだ若干ありますが、依然としてコロナ禍の為に、確認は先送りとなっています。

愛知県の新型コロナ新規感染者数はここ数日六千人前後で推移し、高止まりの状況が続いています。
県内外の各所に何の心配もなく足を運べる日が、一日も早く来ることを切に願っています。

遠来の「めんべい」を楽しんでいます。