笹の葉サラサラ

♪ささの葉さらさら のきばにゆれる お星さまきらきら きんぎん砂子
♪五しきのたんざく わたしがかいた お星さまきらきら 空からみてる

今日7月7日は七夕の日、
織姫と彦星の年に一度の逢瀬が叶う日とか…。

暦を見ると今日は旧暦六月九日、お月様は上弦の月となっています。
照明で明るい街中を離れれば、ミルキーウェイを間にして二星が展望でき、その気になれば、渡る小舟も見えるかもしれません。(^^)

織姫(織女星)と彦星(牽牛星)が天の川を挟んで…と云えばロマンを感じますが、こと座のベガとわし座のアルタイルと云ってしまうと、途端に天文的な話となり、夏の大三角は云々とか、望遠鏡でも持ち出そうかということになりそうです。

七夕の節供は、今でこそ7月7日の行事として二星に願いを掛けていますが、元は旧暦七月七日の行事。
今年は旧暦七月七日にあたる日は8月4日、まだ「大暑」の盛りです。

京都・冷泉家では種々の行事が旧暦に合わせて行なわれるようですが、古式の装束に身を包むと流石に暑いので、概ね8月下旬の近いところで、七夕の行事「乞巧奠(きっこうてん)」は催されているようです。

乞巧奠では、座敷前の南庭に「星の座」として種々の飾り物が供えられますが、その一つ「角盥」には梶の葉が浮かべられます。
天の川を渡る小舟には、楫に通じる梶が必要というわけです。(^^)

梶の木はクワ科の植物、とても強い木でしかも大木になるとか…。
我家では地植えは避け、鉢植えで育てています。
毎年、枝を極端に切り詰め小振りになるように育てていますが、枝が延びる勢いにはビックリします。

梶の葉はとても変わった形をしています。

裏千家流の葉蓋の点前では、水指の蓋としてこの時期に用いることで知られています。

組香「七夕香」では、和歌を認めた短冊を笹の葉に吊るす習いがありますが、梶の葉に和歌を認めるのも一興かと思われます。

今年も軒先に笹竹を用意し、ささやかながら五色の短冊と梶の葉を吊るしました。

今日は七夕の日、そして二十四節気の「小暑」でした。

暑中の始まりです。

NHKBSPで七夕特集として「グレーテルのかまど ーさくべいー」を放送していました。
Eテレで2020年7月に放送されたものです。

さくべい【索餅】は、平安時代の貴族が七夕に食べていたという揚げ菓子。
そうめん【素麺】のルーツ・原型と云われているものです。

材料&作り方はとっても簡単そうです。
明日にでも作ってみようかと思っています。(^^)