ドライフラワー

今日から11月、新暦壬寅(みずのえとら・じんいん)の年も残り二ヵ月となりました。
月日がなんだかとても速く過ぎて行きます…。

来年は癸卯(みずのとう・きぼう)。
コロナ禍が収まり、キボウが持てる年になることを切に願っています。
今日の新規感染者は東京が6520人、愛知県が4277人、早や第八波到来の様相です。

今日は終日小雨模様。
これからは、秋の深まりと共に時雨に包まれる日が増えそうです。

秋の七草の一つフジバカマ【藤袴】を切り取って、今年もドライフラワーに仕立てました。

決して華やかな香りではありませんが、落ち着いた芳しい香りが部屋に拡がっています。
この香りはなんと表現すればいいのでしょうか…。
ネット上では、桜餅の香りと云っている人もいるようですが…。

結局、この秋、アサギマダラは我家のフジバカマには来てくれませんでした。残念!
代わりに?ヒョウモンチョウ【豹紋蝶】がほとんど毎日のように来てくれました。拍手!

また来年です。
キボウを捨てずに! ハイ。 (^^)

「藤袴」と云えば、矢張り一木三銘(一木四銘)を思い出します。
一木三銘[初音・白菊・柴舟]に、宮中の「藤袴・蘭(ふじばかま)」を加えての四銘です。
森鴎外の『興津弥五右衛門の遺書』(一木三銘を題材にした短編小説)が思い出されます。

フジバカマ【藤袴】はキク科の多年草で、花は淡紫色、漢名は蘭草。
組香「菊花香」は香四種[黄花・紫花・白花・菊花]、出香は七包です。
最後の香の出により名目があり、記録紙には黄花なら「金」、紫花なら「蘭」、白花なら「霜」と記すようになっています。

名目の一つ「蘭」は、藤袴を連想させてくれます。 (^^)