閉山
先日15日をもって、長野・上高地はホテルなどの営業を終了し、長い冬の眠りに入りました。
五千尺ホテルが運営しているライブカメラには、河童橋の袂で行なわれた閉山式の模様が映し出されていました。
15日はバスなども運行最終日とあって、梓川にかかる河童橋は行き交う観光客で大賑わい、穂高の峰々は青空の下、悠然と佇んでいました。
一夜明けた16日、夜中に雪が降ったらしく穂高連峰はうっすらと雪化粧、河童橋には観光客の姿は最早なく、作業員らしき人が時折行き来するだけで、シーズン終了の片づけ等がホテル等では行なわれているらしく、河童橋周辺には作業車が停車していました。
季節は「山粧う」から「山眠る」へ。
閉山に伴って、ライブカメラも休止でしょうから、YouTubeで穂高連峰の雄大な景色を楽しめるのは、あと数日のことかもしれません。
※五千尺ホテル/上高地河童橋ライブカメラ 18日
昨日17日は、七十二候の「金盞香(きんせんかさく)」(水仙の花が咲き始める)。
『季節を愉しむ366日』(朝日新聞出版)には、「金盞」は金の杯の意味で水仙のこと、「金盞銀台(きんさんぎんだい)」とも呼ばれ、花の中央にある黄色い部分を杯に、周りの白い花びらを銀の台に見立てた呼び名です、とあります。
水仙の名所・越前海岸の開花状況は如何に…、11月も下旬になろうかという時期ですから、数輪は咲いていそうな気がします。
我家の鉢植えの和水仙は、やっと土の表面に顔をのぞかせたところです。
水仙は、雪の中でも咲くことから、別名は「雪中花(せっちゅうか)」。
香道で用いられる札銘・冬の部には、「水鮮(せっちゅうか)」が「水仙(すいせん)」と共に入っています。