梅一輪

梅一輪一輪ほどの暖かさ  嵐雪

公園で梅が一輪咲いているのを発見。
寒中の紅一点、気分が俄かに明るくなります。

初春を寿ぐ志野流香道の家元「聞香始」の記録紙写真がインスタに載っていました。
【松竹梅香】の香種[松・竹・梅]に付された香名は、初春、朱(あけ)の玉垣、賀(よろこび)とあり、お目出度いものが勢ぞろい。

「賀」(が・よろこび)と云えば、平成21年(2009)に松隠軒で催された「平成の名香合(あわせ)」(NHK特集番組)の中で、徳川美術館長・徳川義崇氏が持ち寄った香木の銘が思い出されます。

有馬頼底氏が「千鳥」、徳川義崇氏が「賀(よろこび)」、近衛忠大氏が「明石」、冷泉貴実子氏が「寝覚」、蜂谷宗玄家元が「紅」、蜂谷宗苾若宗匠が「花宴」と、まさに六十一種名香による「名香合」でした。