春分・孟母の…
今日は二十四節気「春分」の日。
文字通り「春」を分ける日で、立春(2/4)から立夏前日(5/5)までの真ん中の日となっています。
この日は、太陽が真東から昇って真西に沈み、昼の時間と夜の時間がほぼ等しくなる日です。(名古屋の日の出は5:56、日の入は18:04)
天明七年『暦便覧』には「日(ひ)天の中を行て昼夜とうぶんの時なり」と記されています。
また、今日はお彼岸の中日。
ご先祖様には牡丹餅を供え、そっと手を合わせました。
今日は旧暦の二月三十日、明日は新月で月替わり。
明日から旧暦の弥生三月と云いたいところですが、閏二月が始まります。
明日の新月から、次の新月前日までの旧暦ひと月の間に、二十四節気の中気(二月は春分、三月は穀雨)が入らないことから閏二月となるわけですが……、実生活に影響するわけではありませんネ。 (^^)
公園の山桜は満開、ソメイヨシノがポツポツ咲き出しています。
二日前とは様変わりで、あれやこれや一気に花開いた感じです。
※ヤマザクラ
※ミツバツツジ
※コブシ
※ハルリンドウ
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志野流香道のお香席でよく見かけるのが染付の一対の聞香炉。
正面に描かれている「お一人様」は一体誰なのか、見るたびにちょっぴり気になっています。
香炉側面には「教子一経」の言葉も見えることから、中国の故事に由来していることは想像に難くありません。
「教子一経」から思い浮かぶのは「四書五経」。
四書(大学・中庸・論語・孟子)と五経(易経・書経・詩経・礼記・春秋)の併称です。
人名はただ一人、孟子です。
孟子と云えば【孟母断機の教え】という言葉があります。
「孟子が遊学の半ばで帰省した時、その母が、織りかけの織布を断って、学問も中途でやめれば、この断機と同じだと、孟子を戒めた故事」と『広辞苑』にはあります。
また、同辞書には【孟母三遷の教え】もあります。
「孟子の母が住居を、最初は墓所の近くに、次は市場の近くに、さらに学校の近くにと三度遷しかえて、孟子の教育のためによい環境を得ようとはかった故事」とあります。
ことを成し遂げるにあたって、勉学・修業の道は厳しく奥深いという教えなのでしょうか。 (^^)
ともあれ、今日はWBC準決勝「日本×メキシコ」戦の劇的な逆転サヨナラ勝ちに尽きます。\(^o^)/