花筏
今日は快晴、名古屋の最高気温は22.8度と初夏を思わせる陽気でした。
街行く人もマスクはしているもののコロナ禍前と同じような人々の流れです。
トレンドはウィズコロナからアフターコロナへ……でしょうか。(ちょっと…)
花筏の花が開きました。
アップ写真は花弁四個ですから雄花のようです。
地植えのエビネ【海老根】が花を付けています。
黄花のエビネもニ、三日後には開きそうです。
花筏同様、エビネはお気に入りの春の花です。
そういえば、香道の札銘として、春之部にはエビネ[他偸]がありました。
図書館で見つけた御家流二十三世宗家・三條西堯水監修『よくわかる香道ー歴史から作法まで』(メイツ出版)は、簡潔な説明文とカラー写真を豊富に用いた御家流香道の紹介本となっています。
第一章:香道の基本/第二章:香道の歴史/第三章:香道の所作・作法/第四章:知っておきたい組香(43組)/コラム(三篇)
コラムの一つに「香木や香りに関連する慣用句・ことわざ」があり、以下の言葉が載っていました。
①「沈香も焚かず屁もひらず」(じんこうもたかずへもひらず)
②「麝あれば香し」(じゃあればかんばし)
③「栴檀は双葉より芳し」(せんだんはふたばよりかんばし)
④「伽羅の仏に箔を置く」(きゃらのほとけにはくをおく)
⑤「薫は香を以て自ら焼く」(くんはこうをもってみずからやく)
聞いたことがあるのは「栴檀は双葉より芳し」ぐらいでしょうか…。
『故事・俗信 ことわざ大辞典』(小学館)に、以下の説明が載っていました。
①芳香もないが悪臭もないということから、役にも立たないが、害にもならないというたとえ。よい事もしないが悪い事もしない。可もなく不可もなくごくごく平凡であるということ。
②麝香のあるところは自然に芳香が満ちている。学徳があればおのずから世に認められることのたとえ。
③栴檀は発芽の二葉の頃から芳香を放つ。英雄・秀才など大成する人は、幼時から人並はずれてすぐれたところがあることのたとえ。
④(名木の伽羅で作った仏を、さらに金箔で飾る意から)中身の良いものを外見も良くする。良い上にさらに良くする。
⑤(「薫」は香草。香草はかおりがよいために焼かれるはめになるところから)すぐれた才能が、かえって身を滅ばす原因になるというたとえ。
「ふ~ん」。おそれいりました。 (^^)