旧暦七月七日
今日は旧暦七月七日。
七夕の節供の日です。
現在では新暦7月7日に行うことが多い七夕祭りですが、京都・冷泉家では旧暦に合わせて古式豊かに「乞巧奠」の星祭り行事がとり行われています。
以前、冷泉家での「乞巧奠」を見学する機会があり、南庭に置かれた「星の座」の供え物や、日没とともに始まる雅楽、和歌披講、流れの座に胸を躍らせたことを思い出します。
最後の「流れの座」では、狩衣や袿袴装束の男女が向かい合って、天の川に見立てた白布を間に、和歌の贈答を繰り返すという、なんとも雅な時間・雰囲気を味わうことができました。
想像を超えて暑かったのには参りましたが…。
平成29年7月7日には名古屋のホールで京都冷泉家の「乞巧奠」が上演されています。
名古屋の「乞巧奠」では、陽の高いうちに行われる手向けの「蹴鞠」も併せて上演されたようです。
なお、現在使用される蹴鞠は、鹿皮二枚を縫い合わせ、直径約20cm、重さ約150gの球形に仕上げたものだとか…。
※H29年の名古屋公演時のチラシ。
また、七月七日と云えば、白居易の「長恨歌」、玄宗皇帝と楊貴妃が長生殿で私語(ささめごと)を交わしたくだりが思い出されます。
中でも、比翼連理の句の部分は余りにも有名です。
在天願作比翼鳥
在地願為連理枝
永遠にでしょうか…。 (^^)
❖
七夕に因む組香としては七夕香、七炷香、星合香などがあり、七夕の時季には好んで行われているようです。
「乞巧奠」では蹴鞠が行われるようですが、蹴鞠を題材にした盤物に「蹴鞠香」(古方)があります。
この組香については、2018.6.28付のブログ記事「蹴鞠香」で紹介している通りです。
当時はとても「力」を入れて書いているように感じます。ハイ。 (^^)
どうやら、5年前は随分とエネルギーがあったようです。
公園で咲いていた花二種です。
※センニンソウ【仙人草】
※カリガネソウ【雁金草】