今日は「お香の日」

今日4月18日は「お香の日」。

推古三年(595年)四月、淡路島に大きな沈水香木が漂着したと『日本書紀』(巻第二十二)に書かれています。
また、「香」の字を分解すると「一、十、八、日」となることから、4月18日を「お香の日」と業界団体が定めたようです。

推古天皇 (日本書紀 巻第二十二)
三年夏四月。沈水漂着於淡路嶋。其大一圍。嶋人不沈水以交薪燒於竈。其烟氣遠薫。則異以獻之。

1995年には、淡路島一宮町の伊弉諾(いざなぎ)神宮に沈水香木漂着1400年を記念して、「香」の石碑が建立されたようです。
太田清史『香と茶の湯』(淡交社)には、「香」の字の石碑と碑文の写真が載っていて、碑文は以下のように記されています。(ルビは著者によるもので、原文は縦書き)

推古天皇
三年の夏(なつ)四月(うづき)に 沈水(じむ) 淡路嶋(あはじのしま)に漂着(よ)れり
其の大きさ一圍(ひといだき) 嶋人(しまびと) 沈水といふことを
知らずして 薪(たきぎ)に交(か)てて 竈(かまど)に焼(た)く 其の
烟気(けぶり) 遠(とお)く薫(かを)る 則(すなは)ち異(け)なりとして 獻(たてまつ)る
「日本書紀」巻第二十二

日本にはじめて 香木が漂着してより一千四百年
ここに記念の碑を建立して 我が国香文化の永久
なる繁栄を祈念する
平成七年十月吉辰

「香の日」を記念して、京都・東京にお店を構える香老舗の「鳩居堂」「松栄堂」「香十(日本香堂)」の三社がタッグを組んで、5月中頃まで「香り博」を展開しています。
各種イベントや限定商品の販売が行われているようです。
香文化の普及拡大を図るべく、「香り博」を企画した三社は流石というほかありません。

鉢植えのヤマシャクヤク【山芍薬】の花が咲きました。