秋来ぬと…
秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる 藤原敏行
今日は(から)二十四節気の「立秋」。(黄経135度)
朝から小雨模様で、昨日まで続いた猛暑も少しは和らいだ感があるものの、矢張り猛烈な暑さに変わりはありません。
一昨日は群馬・伊勢崎市で国内最高気温41.8℃を記録し、昨日は静岡で歴代二位の41.4℃を記録しています。
昨日の名古屋は38.4℃でしたから、もう体温越えの無茶苦茶な暑さです。
午前中は雨模様であった今日ならば、「立秋」という言葉の響きからちょっぴり秋の気配を感じ取れるかもしれません。
でも、まだまだ暑い盛り、とても「残暑」という気分にはなれそうにありません…。
戯歌一首
秋来ぬと目にはさやかに見えずして猛暑の激におどろかれぬる
鉢植えの綿の花が次々咲いています。
朝顔も負けじと花開いています。
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外組41番【三代集香】
香三種
一を古今集として 三包に認め内一包試
二を後撰集として 右同断
三を拾遺集として 右同断右、試み終りて出香六包打ち交ぜ三包とり炷き出す。試みに合せて名乗紙に書き付け出すべし。又、何れなりとも聞きにまかせて、左の集の秀逸の歌を書き付け出すべし。又、五文字ばかり書き付け出すもよし。出香を先に開いて銘々の聞きは後に記す。尤も当りばかりを左の歌にて書き付ける也。一行に書くべし。歌左のごとし。
三代集秀逸の歌
古今集
花の色はうつりにけりないたつらに我身世にふるなかめせしまに後撰集
つつめともかくれぬものは夏虫の身よりあまれる思ひなりけり拾遺集
春立といふはかりにや三芳野の山も霞て今朝はみゆらん尚、記の面にて見合はすべし。記左のごとし。
(記録例 略)
又、出香に同香二種出たる時は、たとえば古今、拾遺、古今と出たる時、皆当りの人には古今の歌一首、拾遺の歌一首と二行に書いて、古今の歌に二点掛けるなり。又、古今の香一種当りたる時は一点なり。余、是になぞらへて考ふべし。