今日は（から）二十四節気の「大雪」。（黄経255度）
天明七年の『暦便覧』には「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也」とあります。
北海道では既に積雪し、寒さも厳しくなっているようですが、当地ではまだまだと云ったところです。

11月15日に閉山した上高地の河童橋ライブ映像を依然として毎日のように楽しんでいます。
今朝は雪が舞っていて、この冬初めてと云ってもいいほどの積雪が河童橋付近に見られましたが、夕方には路面の雪は溶けて、ところどころ白く残っている程度でした。
でも、穂高連峰を覆う雪はかなり下の方まで降りている様子でしたから、一気に雪景色に包まれる日は近いのかもしれません。
上高地からの穂高連峰は永遠のアルカディアです！

今週月曜から始まった「茶の湯・裏千家　一陽来復」（全八回）の初回は、千宗室家元のお話がほとんどでした。
「趣味どきっ！」の茶の湯番組はこれまでも視聴していますが、家元のお話だけで一回分が終わるのは恐らく初めてのことです。
分かりやすい例えを交えながら、茶の湯のあれこれを語られて、あっという間の25分間でした。

ボディビルダーを引き合いに究極を求めた一畳台目「今日庵」の事、宗旦が又隠居する際の四畳半「又隠」の事、先発・千利休の跡を継いだ歴代を中継ぎ投手にたとえながら継承することの圧力・重さについて感じる事、「素」の状態で臨むことができるのかが問われるという「今日庵」での「茶事」の事などなど、TV画面上で語られる家元のお話に引き込まれてしまいました。

かって、裏千家家元を見学する機会に恵まれ、先ずもって利休堂の入り口に坐してお辞儀をした際に、薄暗い部屋から吹き出してきたおどろおどろしい風に身震いしたことを思い出します。
あれやこれや、今では良い思い出となっています。 (^^)

※公園の冬いちご【冬苺】。

美しき嘘のやうなる　冬苺　　ともたけ　りつ子