八十八夜の別れ霜
今日5月2日は、日本独自の暦日の雜節「八十八夜」。
立春から数えて八十八日目にあたる日で、この頃から霜の降りる心配がないことから、農家では種まきの時季とされているようです。
一説には、米という文字を分けると八十八になるところに、この日が由来するとか…。
唱歌「夏は来ぬ」で歌われているように、茶畑では茶摘みも始まっています。
♪夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは茶摘みじゃないか
茜襷に菅の笠
茶摘みといえば、抹茶の「初昔」「後昔」は八十八夜を分かれ目にするという俗説を思い出します。
しかも、昔という文字を分けると二十一日になることから、八十八夜の前・後二十一日間に積んだ茶葉という尾ひれ付きです。
『原色茶道大辞典』(淡交社)では、この俗説は誤りであるとして一刀両断しています。(^^)
数日後の6日は二十四節気の「立夏」。
そろりそろりと夏が近づいています。
庭の植物も初夏の様相です。
※バイカウツギ【梅花空木】
※ウグイスカグラ【鶯神楽】の実
※フタリシズカ【二人静】