冬至七種

今日は二十四節気の「冬至」。(黄経270度)
この日、太陽の南中高度は最も低く、昼間が最も短くなるという日です。
天明七年の『暦便覧』には「日南のかぎりを行て日のみじかきのいたりなればなり」とあります。

名古屋の日の出は6:57、日の入は16:45ですから、昼間は9時間48分。
この日を境として昼間の時間が長くなるので、生命力が復活する節目として、何かしら祝う習慣があるようです。

柚子湯に入るのもその一つで、柚子の香りで邪気を払い、無病息災を願うのが習わし。
南京カボチャを始めとする「冬至七種」を食するのも、開運と無病息災を願ってのこと。
なんでも「ん」が二つつく食べ物は「運」がつくとか…。
なんきん(南京南瓜)
にんじん(人参)
れんこん(蓮根)
きんかん(金柑)
ぎんなん(銀杏)
かんてん(寒天)
う(ん)どん(饂飩)
「ん」が二つ付く食べ物は他にもあります。
あんにん(杏仁)
きんとん(金団)
いんげん(隠元豆)
けんちん(巻繊汁)
はんぺん(半片・半平)
あんぱん(餡パン)

今日は習いに従って、柚子まんじゅうを作って食し、柚子湯にも入りました。

※今年の出来栄えはバッチリ!

「ん」が二つ付く食べ物もいろいろ食しましたから、これで開運・無病息災は間違いなしです。 (^^)(?)

新暦・旧暦カレンダーを見ると、今日は旧暦十一月三日で「子(ね)」の月に入っています。
「冬至」を含む月が旧暦十一月ですが、旧暦十一月朔日(一日)がちょうど「冬至」と重なる時には「朔旦冬至」と称し、特に目出たいとしてお祝いをしたようです。
「朔旦冬至」は十九年に一度、前回は2014年でしたから、次回は2033年です。
(そう云えば、旧暦では十九年に七回の割合で閏月がありましたから…)
また、「子」は十二支(子丑寅…)の始まりですから、ある意味旧暦十一月は一年の始まりの月と言えるようです。

なお、冬至を境に日が長くなる、即ち、陰がきわまって陽にかえることから、「一陽来復」は旧暦十一月または冬至の称となっています。

外組62番【雲井香】

香三種
舟として 二包に認め内一包試
波として 五包に認め無試
雲として 一包に認め無試

右、試香終り本香七包打ち交ぜ炷き出すべし。名乗紙を用ゆべし。認め様、左のごとし。

(記紙例 略)

かくの如く、始めより名乗紙に一二三四五六七と書き付け置て、右出香聞き終りて舟の香、雲の香出たると思ふ処へ書き添え出すべし。記録認め様常のごとし。認め終りて聞香の下に名目を書く。左のごとし。

舟、雲ともに聞き当たる下には 和田原と書
舟ばかり聞きたる下には 漕出ると書
雲ばかり聞き当る下には 久かたと書
舟、雲とも聞き違たるは 沖迷 と書

和田の原こき出てみれは久方の
雲井にまかふ沖つしら波

この歌にて組むところなり。尚記録の面にて考ふべし。左のごとし。

(記録例 略)

きろく是に准ずべし。