節分豆まき

今日は節分。
文字通り季節の分け目、冬の土用の最終日で明日は春立つ日「立春」です。
「立春」と聞くと「おぉ、いよいよ春かぁ~」と太陽の光や流れる風にこれまでとは違うキラメキを感じてしまうので何とも不思議です。

とは言え、それは太平洋側のお話で、日本海側の北信越以北では超豪雪との戦いが続いているようです。
今日の朝日新聞「天声人語」は、以下の書き出しで始まっています。
▼江戸へ行商に赴いた鈴木牧之は、郷里の越後の雪について尋ねられ、答える。一番積る時季には高さが一丈ほどにもなりましょうか。約3メートルだ。すると相手は噴き出して言う。「おめぇさん、真面目そうな顔をしてとんだ法螺吹きだね」▼…
先日、大佛次郎賞を受賞した木内昇さんの『雪夢往来』の一幕とあります。
この後「天声人語」は、この時季の雪国での選挙戦の難しさ・理不尽さを記しています。

アンテナに引っかかったのは「一丈」の文字。
一丈は10尺、一尺を約30cm(30.3㎝)として、一丈(10尺)は約3mです。
実は、以前から気になっているのが『源氏物語』に出てくる架空の建物・六条院の大きさで、サイトなどを見ると、どれもこれも一辺約252mとなっています。
恐らく、信頼できる資料に記してあった数値がそのままサイト等で使われていると推測していますが、約252mが何丈なのか、どこから出てきた数字なのか、典拠の部分でちょっとしたモヤモヤ感が残っていました。

源氏物語の六条院は四町(春・夏・秋・冬の町)なので、一町の四倍の大きさとなります。


※上図出典『源氏物語 六條院の生活』(光琳社)

一町については「平城京、および平安京における長さおよび面積の単位。四百尺および四百尺平方。」と『日本国語大辞典』にはあります。
一町(一辺400尺四方)は一辺約120m四方となり、四町は単純計算では一辺約240m四方ということになります。
では、一辺252mとの差12mは何なのかということになりますが、平安京の大路・小路の道幅が小路では約12m(4丈)であることから、小路の道幅分をも邸内に取り込んでいるので、六条院の大きさは一辺が約252m(120m+12m+120m)ということになるようです。(メデタシ・メデタシ!?)

六条院で思い出すのは、六条院を舞台にした組香「四節香」・「源氏京極四町香」、そして「小蝶香」・「乙女香」あたりでしょうか。
|春の町:源氏、紫上、後に女三宮
|夏の町:花散里、玉鬘
|秋の町:秋好中宮
|冬の町:明石上

四節香(三十組18)香種[初桜、橘、有明、峰雪、外香(紫上・花散里・秋好中宮・明石上・源氏)]
源氏京極四町香(四十組26)香種[紫上、女三宮、花散里、明石、源氏]
小蝶香(五十組4)香種[一、二、紫上、秋好中宮]
乙女香(四十組27)香種[一、二、三、客]&名目(紫上・花散里・源氏・中宮など)

尤も、実際に参加したことがある組香は「小蝶香」だけですが…。 (^^)
そうそう、「小蝶香」に操られて(⁉)迦陵頻伽の雅楽を見学に尾張一宮「真清田神社」まで出かけたものです…。(そういえば、「真清田神社」秘蔵の「蘭奢待」がありました!)

なんだか内容が随分と逸れたようです。
そうです、今日は節分です。
「鬼は外、福は内」(いや、福は内、鬼は外!)の豆まきです。

お寿司です、けんちん汁です。(今年の恵方の方角は、ななんと 南南東 とか…)

ヒイラギ【柊】の枝にイワシの頭を刺して軒先に…です。

いよいよ、明日は「立春」です!

外組70番【替四季香】

香九種
子日として 二包に認め内一包試
時鳥として 右同断
七夕として 右同断
千鳥として 右同断
花紅葉として右同断
客 として 一包に認め無試
客 として 右同断
客 として 右同断
客 として 右同断

右、試香五種終りて出香九包打ち交ぜ炷き出すべし。試みに合せ札打つべし。客香は場所合は当りになるなり。三十組の内、星合香のごとし。但し一炷開きにして本香を先にしるし銘々聞きは当りばかりを書き付け、当らざるは書かず。札の表は常のごとし。裏は子日一枚、時鳥一枚、七夕一枚、千鳥一枚、花紅葉一枚、客四枚なり。尚、記録の面にて考ふべし。左のごとし。

(記録例 略)

きろく是に准ずべし。