淡路島・名古屋・東京

昨日の朝日新聞朝刊・折り込みbeの「はじまりを歩く」は「香道」(淡路島、名古屋、東京)。
タイトルは<熱帯の恵み 時を超え「聞く」>。

「はじまりを歩く」として、淡路島、名古屋、東京の香道ゆかりの地を訪ねたルポです。

淡路島は、推古三年(595年)淡路島に流れ着いたという香木が御神体の枯木(かれき)神社、そして蜂谷幽光斎が揮毫した「香」の記念碑がある日本最古級の伊弉諾(いざなぎ)神宮。
名古屋は、志野流香道家元を昨年継承した二十一世蜂谷宗苾家元を訪問。
東京は、御家流二十三世宗家・三條西堯水家元の組香席に参加。(香木三種が桜・雪・風とあるので「桜香」のようです)

記者の巧みな文章に誘われ一気に読了、終わりの一文には些か心が揺れました。
「沈香は熱帯の樹木が傷つき、分泌した樹脂が長い時を経てバクテリアで変質、熟成した偶然の産物。出会えただけで奇跡、その香と語り合うなど、ほぼ神の領域なのではなかろうか。
そう心で尋ねつつ、組香で出会った方に分けて頂いた沈香の包みを開き顔を寄せたが、縦横4,5ミリほどの薄片は私に何も語らない。いつか道具をそろえまた問いかけに来ますから。そっとささやき包みを閉じた。」

※コデマリ【小手毬】

外組74番【桜井香】

香六種
花一として 三包に認め内一包試
花二として 右同断
花三として 二包に認め無試
月一として 右同断
月二として 右同断
月三として 右同断

右、試香二種終りて本香十二包の内、初めに花一、二、三の香二包づつ合せて六包打ち交ぜ炷き出す。聞きよう試みに合せ札打つべし。無試の香、花三なり。其の次に月の一、二、三合せて六包を交ぜ合わせ炷き出す。無試の札の打ちかたなり。記録の奥に左の歌を書き付ける。但し花の香一座聞き多きときは本香の下に上の句ばかり書き、月の香聞き多きときは記の奥に下の句を書き、両方同前のときは記の奥に歌一首書くなり。歌左のごとし。

桜井のさとにてはるの花を見て
秋はかつらの月をなかめむ

香札表、四季の草花を書くべし。裏は花一、花二、花三、月一、月二、月三各二枚づつ一人前十二枚づつなり。なほ記の面にて考ふべし。左のごとし。

(記録例 略)

きろく是に准ずべし。