香道一口メモ・20/ホトトギス

普通のホトトギスも咲き出しました。
秋ですねぇ~。

ホトトギス

キイジョウロウホトトギスも次々咲いています。

キイジョウロウ

北海道では山頂への冠雪が報じられ、新聞の気象欄をみると札幌の最低気温はもう一桁になっています。
日中はまだまだ暖かいとは思いますが、これから少しずつ寒くなっていきそうな気配です。
季節の変わり目、風邪を引かないように注意です…。

香道一口メモ・20【漂着の香木①】

島人は薪(まき)と一緒にかまどでたくと、その煙は遠くまでかおり漂った。そこで不思議だから朝廷に献じた。この書紀の記事は後世の聖徳太子伝歴、水鏡になると、かなり神秘的に詳説されている。その一例を見ると、土佐国の南海に毎夜大いに光る物がある。声は雷のようだ。長さは八尺余り、そのかんばしさはたとえようもないほどすばらしいと。

◎水鏡=歴史物語。3巻3冊。「大鏡」以前の史実、すなわち神武天皇から仁明天皇まで54代の間の出来事を仮名文で記す。中山忠親の作といわれ、12世紀末の嘉応~建久の間に成立し、後に増補されたと見られる。「扶桑略記」に負うところが多いが、異彩ある仏教的歴史観が特色。(※『広辞苑』による)

◎鏡物=「鏡」の字が作品名の下につく歴史物語の総称。「大鏡」「今鏡」「水鏡」「増鏡」など。