七月七日の七夕

昨夜の京都五山の送り火は天候に恵まれTVでたっぷり眺めることができました。
如意ヶ岳の大文字に始まり、妙法、船形、左大文字、鳥居形が鮮やかに浮かび上がりました。
NHKBS3とBS11がLIVE中継を行なっていましたが、BS11のLIVEの方はドローンを使ったり、解説に仏教大学の八木透先生を迎えていたりで、見ごたえ・聞きごたえのある内容になっていました。

京都五山の送り火は、京都駅ビルの屋上から一度眺めたことがありますが、はや今は昔です。

今日17日は、晴れたものの猛暑日とはならず、風は涼やか、秋風を想わせる程で過ごしやすい一日でした。
旧暦では七月七日にあたり、初秋の行事「七夕」の日、京都・冷泉家では「乞巧奠」が催される日です。
朝日新聞朝刊のコラム「天声人語」は珍しく七夕を取り上げていました。

今夜、天の川にはカササギの橋がかかる。旧暦7月7日、七夕である。国立天文台が、梅雨さなかの新暦ではなく、旧暦で祝おうと呼びかけている日だ。カササギは夜空に翼を連ね、遠く離れた織姫と彦星の間を取り持つ▼カササギを県鳥とする佐賀県の保護施設で対面した。間近で見ると、目が丸く愛らしい。羽色は白黒の二色で、長い尾羽は太陽香を浴びて青や緑に輝く。佐賀を含む九州北部に生息するという▼(以下略)

国立天文台が旧暦での七夕を呼びかけていたなんて全く知りませんでした。
でも、七夕は祝うような日ではないと思うのですが…。
カササギの写真はネット上にたくさん載っていますが、下は韓国・ソウルの公園で撮影したカササギ(鵲)?の写真です。
白いラインがクッキリハッキリではないところが、ちょっと気になっていますが多分カササギ…。

七夕と云えば組香では「七夕香」や「星合香」、そして「七炷香」などを思い浮かべますが、「玉橋香」も七夕に因んでいると聞いたような覚えがあります。

◆香は四種
天浮橋(あまのうきはし)として 二包で内一包試
雲梯橋(くものかけはし)として 三包で内一包試
露玉橋(つゆのたまはし)として 三包で内一包試
占問橋(うらとうはし) として 二包で無試

◆聞き方
天、雲、露の試みを聞いた後、
天一包、雲二包、露二包、占二包の計七包を打ち交ぜて炷き出します。

※天浮橋…天地創造、開闢の橋?(なので出香は一炷とか…)
※雲梯橋…雲に架かる橋?
※露玉橋…星合いの橋は露の如く消えてしまう?カササギの橋?(二炷とも当てたいです…)
※占問橋…織姫と彦星は、今夜会える?会えない?(占うので無試とか…)

ところで、今夜の月は旧暦七日ですからほぼ上弦の月。
夕方6時ごろ、南の空に右半分が明るく輝くほぼ半月が見えるはずですが…。

【追記】
暦では明日(旧暦八日)が上弦の月となっています。
夕方6時頃に見ましたが、既に南から西の方へ少し移動していて、しかも半月にはもう少しといったところでした。
明日はちゃんと見えるはずです…。