閏月・郭公
今日5月22日は、旧暦では四月三十日となっています。
カレンダーを見ながら、「明日は旧暦の五月一日かぁ…」とつぶやきながら明日の欄を見てみると、なんと「閏四月一日」でした。
旧暦では四月から六月までが夏となっていますから、今年の「夏」は四月・閏四月・五月・六月と四ヵ月あることになります。
旧暦では、新月から次の新月までがひと月。(平均して29.5日、小の月は29日、大の月は30日)
そして、旧暦ひと月の内には、必ず二十四節気の「中気」を一つ含むことになっています。
でも、明日(5/23)の新月から、次の新月の前日(6/20)までの間に「中気」はありません。(「正節」の「芒種」はあります)
旧暦の月を決める「中気」が含まれていないので、やむを得ず閏月ということになる訳です。
因みに、旧暦四月には二十四節気の中気「小満」が含まれ、旧暦五月には同「夏至」が含まれるように、中気と旧暦月とは切っても切れない関係になっています。
「だから何なの?」
と、言われそうですが、全くその通りで何かが起こるわけではありません。!(^^)!
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大丸松坂屋友の会会報誌夏の号に冷泉貴実子氏のお話が載っていました。
春の号に続いての連載二回目ですが、もちろん「和歌」を中心にしたお話となっています。
夏の季節感をあらわす鳥、夏の到来を一番に告げる鳥と云えば郭公(ほととぎす)です。
記事には、「郭公は『テッペンカケタカ』とか『トウキョウトッキョキョカキョク』と鳴くといわれていますが、実は『ホトトキス』と鳴くからこの名になったとも。」とありました…。(初耳です!)
「早春に鶯の初音を待ち、郭公の一声で初夏を知り、秋は雁、冬は千鳥の、群れをなす姿で季節の移ろいを感じる」という件では、思わず香道の組香「替寝覚香(かわりねざめこう)」に出てくる名目(鶯・郭公・初雁・千鳥)を思い出してしまいました。
「替寝覚香」については、過去のblog記事で少し触れた覚えがあります。(2019.12.3)
誌面に掲載されている写真の中に、冷泉家15代当主・冷泉為村が自詠した歌の画賛が掛けられていました。
郭公やすらひてなけ五月雨の 晴間の月も十六夜のそら
記事には「そのときに月が残っていたかということではなく、あくまでも想像。そこを詠むのが和歌です。」とありました。
百人一首には後徳大寺左大臣の歌があります。
ほととぎす鳴きつる方をながむれば ただありあけの月ぞ残れる
なるほど!と思いました…。!(^^)!
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在宅遊びで、Instagramをはじめました。
何ができるのかな?と思って試しに始めたのですが、ホント、何ができるのでしょうか?
インスタを始めている方は、watayaxで検索すると写真(花)が出てきます。!(^^)!