立春2022
今日は二十四節気の一つ「立春」。
寒い冬を乗り越え、やっと春が巡ってきたことを暦の上で実感する日です。
立春と聞くと、なんだか気分も明るくなり、前向きになります。嬉しい!(^^)
立春は2月4日頃とされていますが、厳密には黄経が315度となる日・時刻となっています。
国立天文台のHPから調べた近年の立春(黄経315度)の日時です。
2010年 2月4日 07:48
2011年 2月4日 13:33
2012年 2月4日 19:22(閏年2/29有)
2013年 2月4日 01:13
2014年 2月4日 07:03
2015年 2月4日 12:58
2016年 2月4日 18:46(閏年2/29有)
2017年 2月4日 00:34
2018年 2月4日 06:28
2019年 2月4日 12:14
2020年 2月4日 18:03(閏年2/29有)
2021年 2月3日 23:59
2022年 2月4日 05:51
思えば、昨年の立春は僅か1分違いで2月3日でした。
地球が太陽を一周する時間は、365.24219日で365日より6時間弱長いことから、4年経てば24時間近くずれてしまいます。
4年に一度うるう年を設けて調整していることから、立春がほぼ2月4日になっていることが上記データを見ても解ります。
なお、国立天文台のHPに載っているグラフから、この先2025年、2029年、…にも立春が2月3日となることが解ります。
今日2月4日(立春)は、暦を見ると旧暦の一月四日となっています。
旧暦の年が明けてから、新年になってからの立春ということで旧暦での「新年立春」です。
立春(2月4日頃)が旧暦では何日に当たるのかを調べた近年のデータです。
2010.2.4…旧暦十二月二十一日(年内立春)
2011.2.4…旧暦 一月 二日
2012.2.4…旧暦 一月 十三日
2013.2.4…旧暦十二月二十四日(年内立春)
2014.2.4…旧暦 一月 五日
2015.2.4…旧暦十二月 十六日(年内立春)
2016.2.4…旧暦十二月二十六日(年内立春)
2017.2.4…旧暦 一月 八日
2018.2.4…旧暦十二月 十九日(年内立春)
2019.2.4…旧暦十二月 三十日(年内立春)
2020.2.4…旧暦 一月 十一日
2021.2.3…旧暦十二月二十二日(年内立春)
2022.2.4…旧暦 一月 四日
旧暦で、新年を迎えないうちに立春が来る「年内立春」と、新年を迎えてから立春が来る「新年立春」は、上記のデータではほぼ半分ずつとなっています。(旧暦で19年に7回の割合で挿入される閏月<メトン期>のことを考えるともっともなことです)
「年内立春」と云えば『古今和歌集』の巻頭歌が余りにも有名です。
ふるとしに春たちける日よめる 在原元方
年の内に春はきにけりひととせをこぞとやいはんことしとやいはん
立春と云えばもう一つ「立春大吉」も欠かせません。
立春の日に、禅寺の門に張られる紙札の言葉です。
左右対称の文言で、表から読んでも裏から読んでも立春大吉です。
毎年、志野流香道家元では「聞香始」の点心席で「立春大吉」の札が料理に添えられています。
依然としてコロナ禍にはありますが、今年も気持ちだけは立春大吉です。(^^)