竪詠草と横詠草

冷泉家時雨亭文庫季刊誌の表紙を飾っていたのは、7月7日に名古屋で行われた「乞巧奠」のチラシの画像でした。

プログラムとしては、蹴鞠・雅楽・和歌披講・流れの座が上演されたようです。
当日、詠まれた和歌は、詠草綴りにされるのでしょうか。

詠草には、竪詠草(たてえいそう)と横詠草(折詠草)があり、広辞苑には次のように説明してありました。
【竪詠草】和歌の書式の一つ。小奉書・杉原紙・美濃紙などをたてに二つに折ったのを、さらに五つに内へ折り、初めの行に記名、次行に歌題、第3行に上の句、第4行に下の句を書く。
【横詠草】和歌詠草の書式の一つ。小奉書などを横に二つ折りにし、さらに縦に四つに折って書く。折紙詠草。

今までイメージがイマイチつかめていなかったのですが、今回の季刊誌に竪詠草の形式図が載っており、上記の意味がやっと分かりました。
季刊誌の図は、詠歌応募の際の形式の図で半紙が使用されています。
(下の画像は加工してあり、元図とは異なります)

竪詠草

どうやら、今まで何気なく見過ごしていたものも、その気になって探し始めると、目の前にフワッと姿を現す事があるようです…。