南瓜・香札・折居・柚子湯

今日は二十四節気の一つ「冬至」です。
一年で、南中高度が最も低く、昼間が最も短い日となっています。

国立天文台HPに載っている名古屋でのデータです。

冬至 12月23日 日の出6:57、南中高度31.4°、日の入り16:45
夏至 06月21日 日の出4:38、南中高度78.3°、日の入り19:10

計算すると、冬至の昼間=9時間48分、夏至の昼間=14時間32分です。(?)

冬至の日には、南瓜や善哉を食べて、柚子湯に浸り、無病息災を願うのが昔からの習いとか…。

太陽の運行に伴なって巡り来る季節や自然現象、農耕作業の目安などに合わせてつくられた暦日が二十四節気で、日本でも古くから旧暦(陰暦)に併用されてきました。
所謂、二至(冬至・夏至)、二分(春分・秋分)、四立(立春・立夏・立秋・立冬)で八節を設け、さらにそれぞれ三分したのが二十四節気です。
一節は約15日間隔となり、例えば冬至となる日は毎年12月22日頃と決まることになります。(ここはざっくりと!)

この時季、冬至を意識した組香としては「一陽香」や「替(かわり)一陽香」、そして「冬至香」などが思い浮かびます。
私が理解している範囲内では、「替一陽香」は答え方に特徴があり、なんだか変わっている組香のように思います。

◆香は四種
一として 三包で無試
二として 同断
三として 同断
客として 一包で無試

◆聞き方(香札と折居(おりすえ)を用います)
以下は、私個人の解釈であることを、先ずもってお断りしておきます。

十炷香の如く、出香十包を打ち交ぜて炷き出します。
が、一炷目では一番目の折居に札はいれず、香りをよ~~く記憶しておきます。
二炷目から札を二番目の折居に入れますが、十炷香と同様に先ず一の札を入れます。
以降、十炷香の要領で札を折居に入れ、十炷目の札を十番目の折居に入れた後、記憶していた香りに該当する一炷目の札を一番目の折居に入れて出します。(とは言っても、札は一枚しか残っていないので、その札を折居に入れます。)

なんと、最後の十炷目まで聞き終えてから(と言いながら、一炷目は札も折居も使わなかったので、この時点では札も折居も九枚しか使っていないことになります)、一炷目に戻って一番目の折居に札を打つということのようです。
この通りなら、なんとも変則的です!

その心は、「九まで数えて十になるとき元の一に戻る」とか…。
あくまでも「一」を旨とする替「一陽」香だからでしょうか。

心を読んで、先ず浮かんできたのは、江戸後期の戯作者・十返舎一九(じっぺんしゃいっく)(1765~1831)。(冗談です!)

次に浮かんできたのが、「稽古とは一より習ひ十を知り、十よりかへるもとのその一」。(これは茶道の利休道歌です!)

なんだか、横道にそれてしまいました。<m(__)m>

柚子湯にでも入って、全部忘れることにします…。(^O^)