茶は日常のことなり

”「茶は日常のことなり」と如心斎が述べられたように茶の湯は日々の生活に根付いたものでなければならないと思います。毎日の一服のお茶を大切にお過ごしください。”

上記は、表千家機関誌『同門』今月号に載っている、内弟子(玄関)によるページ「清らかな茶の楽しみ-ハレとケ-」の文末の一節です。
コロナ禍にあっても、日々のお茶の楽しみ方があることを気付かせてくれる一文です。

食卓の上で一服のお茶を毎日いただくだけでも、茶の湯との繋がりは持続できるのではないでしょうか…。(^^)
これもまたSDG’sの一つの形?

今日は(から)二十四節気の一つ「白露」。
暦を見ると「朝夕少し涼しくなり、草木の葉に白い露が宿るようになる」とあります。

まだまだ暑い日もありそうですが、もはや陽射しに真夏の鋭さはなく、夜は虫の音が集くようになりました。
季節はゆっくりとゆっくりと秋に向かっています…。

淡交社から出版されている『香道調度図・香道籬之菊』が図書館に入っていました。
竹幽文庫『香道籬之菊』については、同志社大学内のサイト「DOORS」に矢野環教授・福田智子教授によって、和歌を主題とする組香約80種が十五回にわたって紹介されていました。
単行本は、それらの組香に「香道調度図」を加え、一冊にまとめられたものとなっています。

とは言え、「源氏物語に依拠する組香」9種を加えられた関係からでしょうか、それとも出版原稿締め切り時期の関係からでしょうか、「DOORS」にはアップされていた組香のうち、最後の9種が割愛されています。
割愛されていたのは、「書之巻」中の「三舟香(さんしゅうこう)」以降の組香です。

「三舟香」は故事「三舟の才」を題材にした盤物組香となっています。
一時期、この組香には随分と執心し、当ブログの記事にもした覚えがありますが、真田宝物館HPにアップされている「三舟香」盤の写真を見たのをピークにして、やがて一件落着となりました。(熱しやすく冷めやすいのです。)

それにしても、盤の三舟の舳先が「龍・鳳凰・孔雀」の頭であったことは大きな驚きでした。(^^)
個人的には、龍頭鷁首は間違いないものと、すっかり凝り固まっていたものですから…。

※ノカンゾウ