ホトトギスの花

秋の花・ホトトギス【杜鵑草】が咲きそろいました。
ホトトギスの名は、花の紫色の斑点を鳥のホトトギスの腹の横斑に見立てての名とか…。

※ホトトギス

※ホトトギス(白花)

※紀伊ジョウロウホトトギス【上臈杜鵑草】

遮光幕を張ったおかげで、ジョウロウホトトギスの葉が日焼けすることなくとても緑々しています。
お気に入りの花の一つで、今年も無事に秋が巡ってきたことをしみじみ実感する花でもあります。(^^)

裏千家の「若宗匠格式宣誓式」が8日に行われ、次男・敬史氏が家元から茶名「宗史」を、九條道成・明治神宮権宮司から斎号「丹心斎」を授けられ、正式に次の十七代を継承することになりました。
9日には大徳寺聚光院で「若宗匠格式報告献茶式」が行われ、併せて山内の塔頭では「披露茶会」が催されたようです。

お目出度い限りです。

個人的に、「丹心」の意味が気になり、『日本国語大辞典』を引いてみました。

たんしん【丹心】まごころ。赤心。丹情。丹誠。丹地。
*『続日本紀』ー天平勝宝五年(753)六月丁丑
丹心至明、深可嘉尚」〔阮籍-詠懐詩〕

阮籍(げんせき)は中国、魏・晉時代の人で「竹林の七賢人」の一人。
『詠懐詩』は、機会があれば調べてみたいと思っていますが…。(難しそうです)

『新日本古典文学大系 続日本紀三』(岩波書店)には「丹心(たんしん)至明(しめい)、深く嘉尚(かしょう)すべし。」との読みがありました。(^^)

「禅語ではどうかしらん…」と思い、『茶席の禅語大辞典』(淡交社)を開いてみたところ、「丹心」の文字が見える禅語が一つありました。

丹心照万古(丹心(たんしん)万古(ばんこ)を照らす)

「真心が永遠に輝き続ける。忠誠の心が、はるか昔からずっと明らかである。「丹心」は赤い心、まっすぐな心で、真心・忠誠心をいう。なお、「丹心」は国家や主君に対する純粋な心をあらわすために用いられることが多いので、禅語録の中で見られることは稀である。」

なるほど…。

ともあれ、ネット上の新聞デジタル版に載っていた「献茶式」写真の並び順には興味津々でした…。