霜月

11月3日「文化の日」、日中は雲一つない青空が広がっていました。(晴れの特異日だとか…)
この日は一昔前の「明治節」にあたり、明治天皇が誕生した日となっています。
尤も、誕生当時は旧暦の江戸時代ですから、正式には嘉永五年九月二十二日の誕生で、西暦に置きなおすと1852年11月3日ということのようです。

例年11月3日には名古屋・八勝館で「秋の大茶会」が催されてきましたが、今年はコロナ禍で中止となっています。
例年の賑わいが嘘のように、お茶関係・お香関係の行事がなくなり、なんだか不要不急の催事と化しているかのようです。
関連業界の催しはまだまだ開催が難しいようです…。

11月に入り、今年も残すところ二ヵ月となりました。

コロナ禍があったとはいえ、今年も月日は淡々と流れてきたように感じています。
「何か新しいことにチャレンジしましたか?」と自らに問いかけるも、答えは聞こえてきません…。<m(__)m>

カレンダーを見ると、11月は「霜月」。
文字通り霜が降りる月ということでしょうが、元々は旧暦十一月のこと。
今日は旧暦九月十八日ですから、旧暦ではまだ「長月」後半の晩秋にあたります。

今月7日は「立冬」ですが、15日が旧暦十月一日となっていますから、以降やっと「神無月」に入ることになります。
今年は旧暦四月の後に閏四月があった関係で、若干後ろへずれ込んだ感があります。

ツワブキ【石蕗】の花が咲きだしました。

ツワブキは香道の札銘の一つとして、冬之部に載っています。
現代仮名遣いでは「つわぶき」ですが、古い表記では「ツハフキ」?
山茶花(さざんか)にしても(ササンクヮ)という表記が考えられるところです。
この手の表記は他にもたくさんあり、ふり仮名を添える時にどうしたものかと頭を悩ませた時期もありました。

今ではスッキリと、私的なメモなので現代仮名遣いでOK!ということにしています。

【冬之部】(異なる漢字・読みもあるようです)
落葉(おちば)
石蕗(つわぶき)
山花(さざんか)
榧花(かやのはな)
残菊(ざんぎく)
枯柳(かれやなぎ)
寒菊(かんぎく)
水仙(すいせん)
探梅(たんばい)
霜芒(おばな)
柊花(ひいらぎのはな)
茶梅(ちゃのはな)
枇杷(びわ)
冬葱(ねぶか)
雪篠(ゆきざさ)
凍松(ふゆのまつ)
室梅(むろのうめ)
蕗塔(ふきのとう)
枯芦(かれあし)
水鮮(せっちゅうか)
霜楓(しものかえで)
冬梅(ふゆのうめ)
残楓(ざんふう)
雪柳(ゆきのやなぎ)

札銘の漢字と読みは、香銘と同様とても面白いと思っています。(^^)