旧正月

今日2月12日は旧暦の正月一日。
旧暦の時代であれば、新年のご挨拶やお祝い等々で気分は晴れ晴れ、賑々しい元日が想像されるところです。
でも、現在は愛知県も新型コロナ感染対策として緊急事態宣言下にあり、とてもお祝いどころではありません。

振り返ると、昨年の旧正月は1月25日でした。
外国人観光客が日本を訪れる中、2月3日にダイヤモンド・プリンセス号が横浜港に入港してからというもの、新型コロナ関連のニュースがメディアに流れない日はありません。
あれから一年以上が経過していますが、依然として収束のめどは立っていないようです。

旧暦での新年を迎えるにあたって、厄除け物に願掛けです。(^^)
とてもありがたいご縁があって、いただき物の邪気払い・厄除けの「卯槌(うづち)」を西南の柱に掛けています。
旧暦元旦の今日は奇しくも「卯(う)」の日です。

「卯槌」についての『広辞苑』の説明です。
「平安時代、卯杖(うづえ)と同じく正月の上卯の日の祝に用いた小さな槌。邪鬼を払うといわれ、糸所から内裏に奉り、昼御座(ひのおまし)の南西の柱にかける。民間でも贈答として用いた。玉・犀角・象牙または桃・梅・椿などを四角に切った長さ3寸、幅1寸ぐらいのもので、縦に孔をあけ、五色の組糸を通して垂らす。漢代の剛卯(ごうぼう)に模したとみられる。」

掛物の「おまじない」が厄除け・邪気払いに効くことを切に切に願っています。(^^)

※卯杖(うづえ)※
「正月の上卯の日に邪気を払うまじないとした杖。宮中では大学寮または諸衛府から天皇・中宮などに奉った。桃・梅・椿・ひいらぎの木などを5尺3寸ずつに切って束とする。正倉院宝物にある。神社や民間でも贈答した。」 出典『広辞苑』

京都・上賀茂神社では、2本の木を束ねてヒカゲノカズラ・ヤブコウジ・紙垂などで飾った「杖」を門柱の両側に取り付けて、年始の参拝者を毎年迎えているようです。

「卯杖 上賀茂神社」で検索すれば、門柱を飾る「卯杖」の写真をネット上で見ることができます。(^^)