聞香始(2022)

昨日8日より、志野流香道家元・松隠軒において「聞香始」が行なわれています。
今日の中日新聞に「聞香始」の様子を伝える記事が掲載されていました。

「聞香始」は、新型コロナに対する感染対策を徹底的に施した上で開催されています。
例えば、一席の人数制限、検温、手指消毒、マスク着用、換気などは勿論のこと、茶席ではお菓子は個別に、香席では間隔をあけ、点心席では黙食などなど、細かなところまで配慮が行き届いていました。

お茶席は、不昧公の「松」の字に和歌が添えられた定家様の見事な掛物、松江・大根島から届いた牡丹が入れられた青磁花入、宝尽くしの青花分銅型香合などが新春を寿いでいるようでした。
そして、漆黒の八足棚に砂金袋型?でしょうか、鳳凰が描かれた染付の大ぶりの水指が映えていました。

お香席の組香は新年を寿ぐ「松竹梅香」。

◆香は三種
松として 二包で内一包試
竹として 同断
梅として 同断

◆聞き方
試みを終えた後、出香三包(松・竹・梅)を打ち交ぜ炷き出します。

この組香は、三種とも試みがあります。
試みを二種としても答えは書けるのでしょうが、敢えて三種とするところに「妙」があるように感じています。

調身・調息・調心が至らなかったからでしょうか、残念ながら「叶」とはなりませんでした。ハイ。(^^)