お盆の迎え火
今日は、月遅れぼんの迎え火の日。
夕方、ご先祖が迷うことなくたどり着けるようにと、苧殻(おがら)を焚いてお迎えしました。
今週は暑いことに変わりはありませんが、天気がイマイチはっきりしていなくて、朝から夕方までカンカン照りという日は無く、何がしかの雨が降るといった毎日でした。
TVの天気予報では晴れマークが出ていたのに、スマホの天気予報では雲に雨のマークばかりで、どちらが正しいの?と戸惑っていましたが、振り返って見ればスマホ予報の方が現実に合っていたように思います。
昨日12日は、日航ジャンボ機が群馬県・御巣鷹山に墜落し、520人が亡くなった大事故から37年目となる日でした。
遺族や関係者の方々が尾根を登り、犠牲者の冥福を祈る姿がTV等で報道されていました。
こうした事故を見聞きするたびに、当たり前と思える日常の中にも、思いもよらぬ危険・事故が潜んでいることを、あらためて考えさせられました…。
一昨日の11日は祝日「山の日」。
「海の日」があるのなら「山の日」もあって然るべき?と、2016年(H30年)に施行された祝日となっています。
趣旨は「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」というもの。
「八」の字は山の形に見え、「11」は木が林立するというイメージから、8月11日に定められたという説もあるとか…。
山と云えば、上高地の五千尺ホテルが運営している「河童橋と穂高連峰」のLIVE映像をYouTube上で時々眺めています。
今日は天気が良く、岳沢と穂高の山並みはほぼクッキリ、河童橋は大勢の人々が行き交い賑わっていました。
個人的にはとてもとても懐かしい映像で、見飽きることはありません。
ところで、山に関わる季語に「山笑ふ」「山滴る」「山粧ふ」「山眠る」があります。
それぞれ春夏秋冬の季語となっていますが、「山滴る」は他の三つと比べると認知度?が幾分低いようです。
中国北宋の画家、郭熙(かくき)の『郭熙画譜』に四季の山それぞれの特徴として、
春山淡治にして笑ふが如く、夏山蒼翠として滴るが如く、
秋山明浄にして粧ふが如く、冬山惨淡として眠るが如し。
と詠んでいることから、と歳時記にはあります。
まだまだ暑い盛りですが、既に「立秋」は過ぎています。
「古今和歌集」では、夏の末尾の歌に
夏と秋と行きかふそらのかよひじは かたへすずしき風やふくらん
とあり、続いて秋の最初の歌が登場します。
あききぬとめにはさやかに見えねども 風のおとにぞおどろかれぬる
風で季節の移り変わりを詠んだ「古今和歌集」の歌人なら、この時季の山は何と詠んだのでしょう…。(^^)
秋の季語となっているムクゲ【木槿】が咲き続けています。
※遠州木槿
8月の大寄せ茶会はお休みのところがほとんど。
ここにきて、新型コロナの感染拡大が続いています。
当ブログも気分はすっかり夏休みといったところです。ハイ。(^^)