下弦の月

今日10月18日は旧暦9月23日、お月様は陰暦22、23日頃の「下弦の月」となっています。
言うまでもないことですが、弦を下にして月の入りとなるので「下弦の月」。
『広辞苑』には「満月から次の新月に至る間の半月。日の出時に南中し月の左半分が輝く」とあります。

国立天文台のHPには、名古屋での[月の出・月の入り]のデータが載っています。
|     月の出 月の入り
10月17日 22:29 12:51
10月18日 23:27 13:34
10月19日 –:–   14:12
10月20日  0:26    14:44

昨日10月17日の夜22:29に出た月が、今日18日の13:34に入りとなっています。(10月17日の月の入り12:51は、前日16日に出た月の入りであることを意味)
HPに記載されているデータによると、南中時刻は今日18日朝の6:04で高度80.5°とあります。(ほとんど真上のような高さ…)
今日は空模様に恵まれ、朝からもずっと、お昼過ぎまでお月様が白く見えていました。

なお、今日18日の深夜23:27に出た月は明日19日の14:12の入りとなり、19日中に月の出はないので–:–と記してあります。

では、今日18日が「下弦の月」となっているのは何故なのでしょう?
素朴な答えは、広辞苑にもある通り、日の出時に南中し、月の左半分が輝くお月様が下弦の月で、そうなる日が今日ということで十分なような気がします。

詳しいこととなると、国立天文台のHPが頼りになります。

国立天文台>暦計算室>暦要項の中に「朔弦望」の項目があり、そこには「朔、上弦、望、下弦の時刻は、月と太陽との視黄経の差がそれぞれ0°、90°、180°、270°になる時刻です」と記してあり、令和4年(2022)の朔弦望の時刻一覧の案内が載っています。

一覧を探してみると、中央標準時(日本標準時)で[下弦 10/18 2:15]とあります。
つまり、太陽と地球と月がちょうど90°(270°)になるのが10月18日の2:15なので、今日がその日、下弦の月の日ということになりそうです。

簡単なイメージ図を描くことは可能ですが、詳細な理論・計算となるとなんだか藪の中に入りそうです…。ハイ。

私的には『広辞苑』の説明で十分納得といったところです。

思えば、二十四節気の日もすべて角度で決まっていました。

お月様の朔・上弦・望・下弦もまた然りですネ。 (^^)

シノノメホトトギス【東雲杜鵑】がやっと咲き出しました。

本格的な秋到来です。

【追記】(10/19)
以下は、国立天文台ホームページからの引用です。(引用は許されています)

🔳月の位相/満ち欠け
太陽と月の相対的な位置関係により月は次々と見かけの形を変えていきます。これを月の位相(いそう)または満ち欠け(みちかけ)と呼びます。

朔(さく),上弦(じょうげん),望(ぼう),下弦(かげん)の時刻とは月と太陽との視黄経の差がそれぞれ0°,90°,180°,270°になる時刻です。