ウグイスカグラ【鶯神楽】

今日は雲一つない青空が拡がり、風は穏やか、ポカポカ陽気の一日でした。(名古屋の最高気温は17.9℃)

地植えのウグイスカグラが一輪咲きました。
広辞苑には(古名ウグイスガクレの転訛という)とありますが、枝が不規則に多く、鶯が身を隠すにはうってつけの低木です。
まだ、鶯の初鳴きを聞いていませんが、暖かい日が続きそうなので、そろそろでしょうか…。

アセビ【馬酔木】がほぼ満開です。

クリスマスローズも存在感を示しつつあります。

ふとしたきっかけで、志野流香道の組香に引かれている『小倉百人一首』の歌を調べてみるはめに陥りました。
調べた範囲内では、組香に引かれている和歌は以下の七首です。

※内十組【宇治山香】、四十組【六歌仙香】、外組【歌仙香】に、
(08)わが庵は都のたつみしかぞすむ 世をうぢ山と人はいふなり 古今集・喜撰法師

※外組【三代集香】に、
(09)花の色はうつりにけりないたづらに わが身世にふるながめせし間に 古今集・小野小町

※四十組【六歌仙香】、外組【歌仙香】に、
(22)吹くからに秋の草木のしをるれば むべ山風をあらしといふらむ 古今集・文屋康秀

※外組【御幸香】に、
(26)小倉山峰のもみぢば心あらば 今ひとたびのみゆき待たなむ 拾遺集・貞信公(藤原忠平)

※五十組【冬月香】に、
(31)朝ぼらけありあけの月と見るまでに 吉野の里にふれる白雪 古今集・坂上是則

※外組【雲井香】に、
(76)わたの原こぎいでて見れば久方の 雲ゐにまがふ沖つ白波 詞花集・法性寺入道前関白太政大臣(藤原忠通)

※三十組【時鳥香】に、
(81)ほととぎす鳴きつる方をながむれば ただありあけの月ぞ残れる 千載集・後徳大寺左大臣(藤原実定)

当然のことながら、聞き覚えのある有名な歌・歌人ばかりでした。 (^^)