初釜式
今日の朝日新聞・地域面紙面[京都]に、昨日催された裏千家の家元初釜式の記事が載っていました。
未だコロナ禍にあり、マスク着用、立礼、各服点など、感染対策に気を配るのは致し方ないところです。
写真には、訶梨勒(かりろく)が写っています。
訶梨の実(訶子)などを入れた白綾の袋に五色の紐を垂らし、柱などに掛けて邪気払いとするようです。
※訶子(味は辛!)
志野流香道では、訶子を十二個(閏月がある年は十三個とも)入れ、邪気をさける紅色の紐を用いていますが、茶道のように垂らすことはせず、飾り結びをしているようです。
又、写真には二重切の花入が床柱に掛けられています。
結び柳が柳掛けに飾られているようなので、写真では隠れて見えませんが、二重切の下の窓に紅白の椿でも入っていそうな気がします。 (^^)
結び柳については、表千家同門会誌『同門』1月号で、千宗旦・而妙斎宗匠が「陽春を迎えて」の中で以下のように触れられています。
❖「旅立つ人を見送るとき、柳の枝を折り輪に結んで旅人にわたし、旅人が無事に戻って会うことの出来るようにと願う」中国の古い習いに由来するとも云われますが、茶席にお社中や知友と再会し、新しい春をともに迎えるのは嬉しいものです。❖
結び柳の由来については、ネット上にも出典が紹介されています。
我家では竹花入れに金や銀の柳の枝は毎年飾りますが、床に掛ける長~い結び柳は一回しか掛けたことがありません。
もっぱらお正月に、どこかのお席にお邪魔した時にありがたく眺めるだけです。ハイ。 (^^)
ー----
今朝、公園のシソ科多年草・シモバシラ【霜柱】に「シモバシラ」が出来ていました。