京都祇園祭
今年も、京都祇園祭の山鉾巡行がBS8チャンネルでLIVE中継されました。
※長刀鉾
祇園祭に纏わるウンチクに耳を傾けながら、豪華絢爛な山鉾巡行をゆったり楽しむことができました。
山鉾巡行の見学には数回出かけた覚えがありますが、なんといっても京都の暑さと人込みはすさまじく、毎回どっと疲れたものですから、最近はもっぱらTVで観賞することにしています。(^O^)
放送席前には祇園祭の花、邪気を払うヒオウギが飾られていました。
ヒオウギの花は、まさに今が盛りです。
祇園祭は、京都の祇園社(現在の八坂神社)の祭礼で、天禄元年(970)、一説に貞観十八年(876)に始まると辞書にありましたから、1000年以上の歴史があることになります。
いやぁ、素晴らしいの一言です!
一つ気になったことがあります。
毎年、先頭を行く長刀鉾の長刀の刃は、御所に向かって刃を向けないように南向きに取り付けられていると以前聞いたことがあります。
出発して四条通りを東へ向かう時、辻回しをして河原町通りを北に向かう時は確かに刃が御所を向くことはありませんが、御池通りを西に向かう時はどうなっているのでしょうか。
刃が御所を向いてしまいますが、そのままなのでしょうか?
それとも刃の向きを変えるような仕掛けがあるのでしょうか?
来年、確かめなければなりません、なんちゃって…。(^O^)
詩歌をちこち 【賞花香】
|①『院御歌合』宝治元年 30
| 十五番右 俊成卿女
春はまた花のみやこと成りにけり 桜ににほふみよしのの山|②『古今和歌集』巻第二 春歌下 122
| 題しらず よみ人しらず
春雨ににほへる色もあかなくに かさへなつかし山吹の花
〔大意〕春雨によって、より美しく咲きほこる色も、いつ見ても見飽きないのに、なほその香りにさえ心をひかれる、山吹の花よ。|③『古今和歌集』巻第五 秋歌下 302
| たつた河のほとりにてよめる 坂上これのり
もみぢばのながれざりせば竜田河 水の秋をばたれかしらまし
〔大意〕もみじ葉が流れないとすれば、竜田河の「水の秋」を誰が知るだろうか。|④『新古今和歌集』巻第七 賀歌 719
| 文治六年女御入内屏風に 皇太后宮大夫俊成
山人のをる袖にほふきくのつゆ うち払ふにも千世はへぬべし
〔大意〕仙人が手折ると、その袖にかおる菊の露よ。それをうち払う一瞬の間にも、千年はたってしまうのであろう。*和歌出典『新編国歌大観』(角川書店)
*大意出典『新日本古典文学大系』(岩波書店)②③④*①同歌:『俊成卿女集』209
※俊成卿女=俊成女(しゅんぜいのむすめ)<俊成の養女>
※坂上是則(さかのうえのこれのり)
※藤原俊成(ふじわらのとしなり・しゅんぜい)