水無月(みなづき)

今日で一年の半分が終わりました。
半年分の我が身の穢れを祓い、残り半年分の無病息災を願って、神社などでは茅の輪くぐりや人形(ひとがた)で穢れを拭うといった行事が行われているようです。

これらの行事は「水無月祓(みなづきばらえ)」・「夏越(なごし)の祓え」と云われ、元は旧暦六月晦日の行事であったものが、明治五年の改暦に伴い新暦6月30日にスライドして現在に至っている行事です。

旧暦六月・水無月は、夏の時季とされる旧暦四・五・六月の晩夏に当たる最後の月です。
昔なら、疫病が流行りやすく、水も悪くなる暑い夏は、命が保証されない厳しい環境であったはずですから、暦上の夏が終わる旧暦六月の晦日は「あぁ、やっと夏が越せた、命が長らえた」という安堵を伴う日であり、神社へお参りに足を運んだのではないでしょうか…。

「水無月」は和菓子の銘にもなっています。
氷に見立てた白いういろう生地に邪気を払うという小豆を乗せた三角形の和菓子です。

習いに従って、本日限定発売の「水無月」を食し、過ぎた半年を振り返り、残りの半年に想いを新たにしました。

コロナ禍の収束と無病息災の願いを込めて…です。

縦に切り込みラインが見えますが、元は正方形の「水無月」を対角線で切って置き替えしたものです。(^O^)