穀雨
今日は(から)二十四節気の一つ「穀雨」。
『広辞苑』に「春雨が降って百穀を潤す意」とあるように、田畑を潤し、穀物(のみならず植物すべて)の生育を助ける雨が降る頃です。
確かに、一雨あるごとに草木の芽や葉がググンと伸びているように感じます。
先日17日から、18日間の春の土用に入っています。
土用が終わる翌日(5/5)は「立夏」、文字通り夏が立つ日です。
月日がたつのは実に速いものです…。(^O^)
それにしても、木・火・土・金・水の五行説に符合する、春・夏・土用・秋・冬の考え方は素敵です。
春から夏へ移る前にワンクッション的な土用を挟むのは、如何にも理に叶っているように思います。
春→土用→夏→土用→秋→土用→冬→土用→…の如くです。
1年365日を春・夏・土用・秋・冬の五季に割り振るとそれぞれ73日となりますが、土用の73日分を春夏秋冬の四季に配分すると18日or19日になるという考え方は、ただただ素晴らしいの一言です。
尤も、一般によく知られている土用は、夏の土用、そして丑の日のアレでしょうが…。(^^)
四季と云えば、香道の組香で四季を題材にしたものがいくつかあるようです。
四季香…………香五種[水・雲・月・嶺・中央]
四季歌合香……香四種[一・二・三・客]
四季音信香……香四種[春・夏・秋・冬]
四季花鳥香……香五種[桜花・卯花・菊花・紅葉・鳥]
四季恋歌合香…香五種[一春・二夏・三秋・四冬・五恋]
四季三景香……香四種[一・二・三・客]
四季比翼香……香四種[雉子・水鶏・雁金・千鳥]
四季時鳥香……香四種[月・雪・花・時鳥]
四季の風物を題材にして、四季それぞれに楽しもうとする遊び心が香名からも伝わってきます。
いつの日か、遊ぶ機会があれば嬉しいのですが…。(^^)
鉢植えのみやこわすれ【都忘れ】が咲き続けています。