愛知県茶会

抜けるような青空の下、愛知県公館庭園で催された愛知県茶会の野点でお茶をいただいてきました。
お茶の消費拡大及びお茶文化の振興を図るため、平成23年度から県と愛知県茶業連合会が共催している行事です。

ロビーには、全国有数の生産量を誇る愛知県西尾市の抹茶(てん茶)が大々的に?宣伝されていました。

本年度の野点は志野流茶道の担当でした。
紋付き袴姿の大村秀章愛知県知事の挨拶に続いて、志野流・蜂谷宗玄家元の挨拶があり、立礼卓によるお点前で呈茶がありました。
今日のお菓子は美濃忠の「みやましぐれ」。

お茶は勿論、西尾の抹茶。(だと思います。)

終了後はお道具を拝見したり、写真を撮ったりとなごやかな雰囲気でした…。

昨日は二十四節気の一つ「立冬」でした。
この一週間、冷え込みが急に厳しくなり、初霜・初雪・初氷の便りがメディアで報じられていました。
いよいよ冬といったところでしょうか…。

暦を見ると、立冬の解説として「次第に太陽の光が弱くなり、また昼が短くなったことを感じるようになる」とありますが、日没は夕方5時前で随分早くなりました。(名古屋の日の入は16:50)
また、「冬の到来を告げる「木枯らし一号」が吹いて落葉を払う。時雨が降って、しみじみとした気分になる。」とも書いてあります。

「木枯らし一号」は大阪で数日前に発表されました。
気象条件は以下の三点とか…。
①西高東低の冬型気圧配置
②風速8m/s以上の北寄りの風
③前日より気温が3℃以上低下
名古屋でも同じ日に、木枯らし一号様が吹いたように感じられましたが…。

「時雨」もこの時季ならではの通り雨。
ふりみふらずみ(降りみ降らずみ)は、降ったり降らなかったり、降ったりやんだりの意。
『後撰和歌集』冬 445は、よみ人しらずで
神な月ふりみふらずみ定めなき 時雨ぞ冬のはじめなりける

今日は旧暦十月十三日で、まだ十月ですから正しく神無月です。

香道では、組香「時雨香」の時季でしょうか…。
「時雨香」は歌を同じくして、三十組と四十組に同名の組香がありますが、初冬の風物詩にしみじみとした情感を誘われる組香となっているようです。
木の葉散る宿は聞き分く方ぞなき 時雨する夜も時雨せぬ夜も

椿・西王母が次々と咲いています。

そうそう、今日の野点席の掛け花入に入っていたのは曙椿と木イチゴの照り葉でした。(^O^)