咲くやこの花

山茶花がやっと咲きだしました。
去年より一週間程遅い開花となっています。

※午前

※午後

花が咲くと云えば、大阪には「咲くやこの花」を冠した学校があります。
大阪市立咲くやこの花高等学校、大阪市立咲くやこの花中学校という市立中高一貫校で、此花(このはな)区にあります。
そう云えば「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」も此花区でした…。(^O^)

【難波津香】

◆香は四種
一として 二包で内一包試
二として 同断
三として 同断
客として 二包で無試

◆聞き方
試みを聞いた後、一、二、三各一包、客二包の計五包を打ち交ぜ炷き出します。

◆記録紙
当りに応じて、歌の各句が名目として書かれます。(略)
無聞、即ち一つも当らなかった時には[埋木(うもれぎ)]と書かれます。

難波津に咲くやこの花冬ごもり 今は春べと咲くやこの花

注)此の花=梅の花?

◆メモ
上記の歌は『古今和歌集』仮名序に、手習いの初めに学ぶ歌とあります。
「この二歌(注:難波津の歌・安積山の歌)は、歌の父母の様にてぞ、手習ふ人の、初めにもしける。」

難波津の歌は、王仁(わに)の作という伝説があり、奈良時代にすでに手習いに用いられていたようです。

この歌は百人一首カルタ取りの空札として、最初に詠まれることでも知られています。

詩歌をちこち 【難波津香】 

|『古今和歌集』仮名序
|    (王仁)
難波津に咲くやこの花冬籠り 今は春べと咲くやこの花
〔大意〕難波津で咲いている木の花よ、長く冬ごもりして、今は春だと、あれ、あんなに咲いている木の花よ。

*和歌・大意出典『新日本古典文学大系』(岩波書店)
※王仁(わに)