冬至
今日は二十四節気の一つ「冬至」。
北半球では、昼の長さが最も短くなる日です。
今日の名古屋の日の出は6:57、日の入は16:45ですから、昼の時間は9時間48分となります。
太陽の南中高度は名古屋で約32度だそうですから、随分と低いです。(夏至の日には約73度)
南中高度が低い分だけ、南中時の影の長さは長くなりますが、実寸のおよそ何倍になるのかネットでみてみました。
冬至は1.6倍。(春分・秋分は0.7倍、夏至は0.2倍)
冬至の今日、身長150㎝の人は、南中時には身長240cmの巨人になるという計算です。
また、南中時の物体の影の長さが、冬至の日は夏至の日の8倍ということになります。
この日を境として、日照時間が伸びるので生命力が復活する、一陽来復の節目の日として何かしら祝う習慣があるようです。
今日は、冬至南瓜を食し、柚子湯に入るのが習いとなっています。(^^)
旧暦では冬至を含む月を十一月として、一年の月の基準としています。
十一月が「子(ね)」の月となっていることからも分かります。
十一月…子の月、十二月…丑の月、一月…寅の月、…の如くです。
繰り返しになりますが、旧暦十一月には必ず冬至(新暦・グレゴリオ暦では12月22日頃)の日が含まれます。(今日は旧暦十一月十九日)
中でも、旧暦十一月一日がちょうど冬至の日にあたったときは、朔旦冬至(さくたんとうじ)といって吉祥とされています。
近いところでは、2014年がそうでした。(大騒ぎでした!)
旧暦では19年に7回の割合で閏月を挿入して、太陽暦との日数を合わせるようにしたことから、ほぼ19年ごとに朔旦冬至となっています。
※過去19年ごとの冬至
2014.12.22…旧暦十一月一日(朔旦冬至)
1995.12.22…旧暦十一月一日(朔旦冬至)
1976.12.22…旧暦十一月二日
1957.12.22…旧暦十一月二日
1938.12.22…旧暦十一月一日(朔旦冬至)
1919.12.23…旧暦十一月二日
1900.12.22…旧暦十一月一日(朔旦冬至)
香道の世界では、冬至に因んだ組香が用意されています。
大外組にはそのものずばりの「冬至香」、外組には一陽来復を祝う「一陽香」があります。
『香道の作法と組香』(雄山閣)の「一陽香」の解説にあるように、八卦を上下二段に重ねた六十四卦では、十一月は上段に☷、下段に☳が配され、まさにー(陽)が最下段に一つあらわれる一陽来復の月となっています。
ともあれ、今年も習いに従って、カボチャをいただいて柚子湯にも入りました。(^^)
少しは落ち着いたとはいえ、依然としてコロナ禍にあります。
いろいろなことが起こりながらも、気持ちは前向きに「日日是好日」といったところでしょうか。
今年も残り十日ほどになりました…。