お香とお茶の会・名古屋

名古屋・徳川美術館の茶室を会場にして「お香とお茶の会」が企画されています。
チラシを見ると、席主は志野流松隠軒となっています。

主催は、R-INE財団 森川如春庵顕彰会茶会(花壇の茶会)とあります。
今回の催しは、茶人・森川如春庵(1887-1980)ゆかりの茶室「田舎家」の再現プロジェクトの一環のようです。

森川如春庵は数多の名品を蒐集していた素封家・茶人として知られています。
愛蔵していた二百点を超える品々は名古屋城に寄贈され、その後、一括して名古屋市博物館所蔵となっています。
内には、重文の本阿弥光悦作の黒楽茶碗「時雨(しぐれ)」も含まれています。

平成20年には名古屋市博物館で「茶人のまなざし 森川如春庵の世界」展が開催されました。

展覧会には黒楽茶碗「時雨」と、如春庵が一時所有していた赤楽茶碗「乙御前」も出品されていたように記憶しています。
照明の関係もあったのでしょうか、「時雨」が随分とカセていたのには驚いた覚えがあります。(^^)