処暑・綿柎開

今日は(から)二十四節気の「処暑」。
昔の『暦便覧』には、「陽気とどまりて、初めて退きやまんとすれば也」とあります。
暑さがおさまる頃ということですが、陽射しの陰りに、雲の様子に、そよぐ風の色に、確かに盛夏の勢いはもはや感じられなくなりました。
夜はチロチロと虫の音が聞こえるようになっています。
夏はそろりそろりと終ろうとしています。(^^)

そして、七十二候では「綿柎開」(わたのはなしべひらく)。
フ【柎】の字義は「うてな。花の萼(がく)。また、子房。」と辞書にはあります。
鉢植えのワタ【綿】の花は、実を結んで、次々と裂け始めています。
白い綿の中には種があります。

綿摘や煙草の花を見て休む 蕪村