ツクツクボウシ

秋を告げる蝉「ツクツクボウシ」が鳴いていました。
近づくと流石に鳴き声は止みましたが、飛んで逃げる気配はありません。
スマホのカメラをグイと近づけてシャッターを切りましたが逃げません。
可愛いツクツクボウシでした。(^^)

今日は旧暦の八月一日、お月様は新月です。

十五夜「中秋の名月」は二週間後の9月10日です。(^^)

「十五夜」と云えば、六十一種名香にもその名があります。

木所は「伽羅」、味は「苦鹹辛」と辞書にはあります。

なお、六十一種名香中の「月」「斜月」「明月」「十五夜」は同木異銘の名香とか…。

同木異銘の名香と云えば、森鴎外の短編小説『興津弥五右衛門の遺書』、そして一木三銘(四銘)の「初音」「白菊」「柴舟」(藤袴(蘭))を思い出します。

聞く度に珍しければ郭公(ほととぎす)いつも初音の心地こそすれ
たぐひありと誰かはいはむ末匂ふ秋より後のしら菊の花
世の中の憂きを身に積む柴舟やたかぬ先よりこがれ行らん

森鴎外の短編小説には、一木三銘の由来として上記の古歌が引かれています。

一体何年ぶりのことでしょうか、一木三銘(四銘)が脳裏に浮かんできたのは…。(^^)