西王母の一番咲き
ツバキ「西王母」の一番咲きです。
先に花開いた「炉開き」同様、随分と早い開花です。(^^)
西王母は、中国西方の崑崙山に住む神女の名。
不死の薬を持った仙女とされ、長寿を願う漢の武帝が西王母から仙桃を与えられたという伝説ができ、漢代には西王母信仰が広く行なわれた、と辞書にはあります。
能の曲目にも「西王母」があります。
『日本国語大辞典』には、「賢君の誉れ高い周の穆王(ぼくおう)の所に、三千年に一度咲くという桃の花を持って仙女西王母の化身である女が現れ、君の御威徳をたたえて花を奉り、天に昇る。やがて西王母が侍女を従えて天下り、仙桃を君にささげ舞を舞い、御代を祝う。」とあります。
香道の組香には「三千年香」があります。
証歌は、「三千年になるてふ桃のことしより 花咲く春にあふぞうれしき」
歌の中に「桃」があることから、「桃の節供」前後に行なわれることが多い組香のように思います。
『拾遺和歌集』巻第五288にある凡河内躬恒の歌は五句目が若干異なっています。
みちとせになるてふもものことしより 花さく春にあひにけるかな
証歌にはままあることのようです。(^^)
なお、組香「三千年香」の概要については、以前にも記した覚えがありますので省略します。
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公園のテイカカズラ【定家葛】の実(種)がそれらしく大きくなっています。
来週のお彼岸に合わせるかのように白花の彼岸花が咲いていました。