秋の大茶会中止

毎年、11月3日に名古屋・八勝館で催されてきた「秋の大茶会」が今年は中止されることになりました。
何百人もの人が会することから、コロナウィルスの感染リスクが避けられないと判断されたようです。
確かに、名古屋を含めて、再び全国で感染が拡大していて、収束の見通しは立っていないのが現状です。
速報によれば、今日の愛知県の感染者数は初の100人超とか…。(愛知県110人、内:名古屋市65人)

一般庶民はひたすら自衛するしか方法がないところが、なんとももどかしいところです。

香道教室は3月から休講が続いていて、8月もお休みのようです。
参会者一同が、一つの香炉を順次回しながら手に取って香を聞くとなると、矢張り手から手への「濃厚接触」ということになってしまうのでしょうか…。

しばらく前から「香銘大鑑」を眺めています。

香銘の読みの中には捻りを加えたものや読み替えがあったりして、思わず「ふふん」と微笑んでしまうものも少なくありません。

香銘「一切衆生(さしもぐさ)」もその一つ。
「一切衆生」はそのまま読めば(いっさいしゅじょう)、「さしもぐさ」はヨモギの異称で「させもぐさ」と広辞苑にはあります。

また、さしもぐさは(新古今集 釋教1917の「なほたのめ しめぢが原のさせも草 わが世の中にあらんかぎりは」が清水(きよみず)観音の歌と伝えられたところから)観世音菩薩に救われるべき一切衆生(いっさいしゅじょう)をたとえていう語、と同辞書にあります。

「一切衆生」を(さしもぐさ)と読ませるなんて、なかなか面白いと思います。(^^)

白い遠州槿の花が咲いています。