立夏・青葉・初かつを
今日は二十四節気のひとつ「立夏」です。
目には青葉山ほととぎす初鰹 素堂
カツオは回遊魚で黒潮に乗って北上し、若葉の頃に伊豆・房総沖にやってきます。
ここで獲れたものが早舟や早馬で江戸に運ばれ、初鰹として珍重されたそうです。(『俳句歳時記』講談社より)
ところで、暦の上では夏となる立夏を迎えましたが、旧暦ではまだ春・弥生の三月二十日。
そこで、首をひねって一首詠んでみることにしました。
弥生の内に夏はきにけりひと月を 春とやいはん夏とやいはん
あまりのパロディ版に、痛いゲンコツを食らいそうです。
香道一口メモ・156【六十一種名香②】
似(にたり)、富士煙、あやめ、般若、しゃこばん、楊貴妃、青梅、飛梅、種ケ嶋、澪標(みおつくし)、月、竜田、紅葉賀、斜月、白梅、千鳥、法華、ろう梅、八重垣、花宴、花雪、明月、賀(よろこび)、蘭子(らんす)。香木はその性質上、消耗品であるがゆえにかならずしも附名当時の形状を保っていないが、今でも微小ずつながら残存している。
■■■■■【追記】■■■■■
5月5日は端午の節供です。
本来は旧暦五月五日の行事で、端午は月初めの午の日の意味で、「午」は発音が「五」に通ずることと重日思想から五月五日になったとか…。
『広辞苑』には次のような説明があります。
「古来、邪気を払うために菖蒲(しょうぶ)や蓬(よもぎ)を軒にさし、粽や柏餅を食べる。菖蒲と尚武の音通もあって、近世以降は男子の節供とされ、甲冑、武者人形などを飾り、前庭に幟旗や鯉幟を立てて男子の成長を祝う。」
上記のしょうぶ(菖蒲)は、ガマの穂のような花をつけるサトイモ科のショウブのことで、邪気を払うとしてショウブ湯に入れる習わしになっています。(葉に香気!)
一方、花屋さんで「しょうぶ(菖蒲)」として販売しているのは、美しい花を咲かせる「花しょうぶ」のことで、こちらはアヤメ科の花ショウブです。
※アヤメ科の花ショウブ(菖蒲)
以前、blog記事にしたような覚えがあります。(^O^)
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目には青葉山ほととぎす初鰹 素堂
初鰹を頂きました。
名古屋・美濃忠の「初かつを」です。