寒露・十三夜

今日は(から)二十四節気の「寒露」。
江戸時代の『暦便覧』に「陰寒の気に合って、露むすび凝らんとすれば也」とあるように、暦によると「朝夕の冷え込みは一段と増し、秋草の葉に冷たい露が付くようになる」頃です。

ここ二、三日の急な冷え込みにはビックリしましたが、まだ露結び凝るほどではなかったようです。
名古屋の最低気温は、一昨日が16.6℃、昨日が14.5℃、今朝が15.2℃でしたから、急に寒くなったとは言え、露を結ぶにはまだまだです…。

また、今日は七十二候の「鴻雁来(こうがんきたる)」。
雁が北から飛来し始めるという意ですが、当地の池にはまだ来ていないようです。
でも、そろそろでしょうか…。
常連となっている渡り鳥撮影隊の方々は、きっとスタンバイOKだと思います。

今日は旧暦の九月十三日、後の月・十三夜の日です。
十五夜・中秋の名月に次いで美しい月といわれ、日本独自の習わしとして古くから愛でられています。

『日本国語大辞典』には「延喜十九年(919)の醍醐天皇の月の宴に始まるとも、また、宇多天皇がこの夜の月を無双と賞したのによるともいう」とあります。
中秋の名月と共に、次の満月の二日前の月を美しいと愛でるのは、日本人独特の感性・美意識なのでしょうか…。

豆名月・栗名月ともいうことから、供え物には花(芒・萩・杜鵑)と豆大福、そして果物数種に豆(今年は枝豆!)を添え、月を愛でることになりました。

9月10日の「中秋の名月」は見事でした。
今夜十三夜の月も19時前、涼やかな夜空に煌々と輝いていました。 (^^)
※月の左側に見えた明るい星は木星のようです。

山茶花の木間見せけり後の月 蕪村