中秋の名月
今日は旧暦八月十五日、中秋の名月の日です。
天気予報では曇りとのことでしたが、6時過ぎには東の空に丸い月が雲間から姿を現しました。
チャンスとばかりスマホで写真を撮りましたが、何といっても遠すぎます。(手振れも!)

そういえば、15日の熱田神宮月次茶会で、志野流薄茶席に掛けられたのは江月筆「清風払明月」の力強い豪快な一行でした。
今日は例年通り、月見団子(実にささやか!)と里芋・果物を供え、花入には薄と萩を飾りました…。

秋分(23日)を過ぎ、日中はまだまだ暑い日もあるようですが、朝夕の涼風には秋の訪れを感じます。
この夏が余りにも暑かったせいでしょうか、お香とお茶が随分おろそかにになっているようです。
この頃、なんだか猛烈な速さで月日が流れていきます。
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「中秋の名月」と聞くと、真っ先に思い浮かぶのが「三五夜中新月色 二千里外故人心」。
これは、組香「新月香」に出てくる白居易の律詩「八月十五日夜、禁中獨直、對月憶元久」の内の句です。
『和漢朗詠集 全訳注』(講談社学術文庫)には次のように記してあります。
三五夜中の新月の色 二千里の外の故人の心
〔現代語訳〕今夜は十五夜、みやこ長安の地平に、いま大きな満月が姿をあらわしたところです。二千里のかなたにあるわが親友(元稹)も、この同じ月をながめていることだろうが、いったいどんな気持ちでいるのでしょうか。
※三五夜=十五夜。新月=出たばかりの(満)月。故人=旧友。元稹(げんしん)を指す。
※この白居易の律詩は『白氏文集』巻第十四にあります。
白居易が友を偲んで眺めた月を、幾千星霜を経た後人もまた想いをめぐらしつつ眺めているのでしょうか……。