立春、新年立春です。

今日2月4日は二十四節気の一つ「立春」。
暦の上では、いよいよ春です。

今日は旧暦では一月十一日ですから、年が明けてからの立春、いわゆる新年立春にあたります。
立春(2月4日頃)が旧暦では何日に当たるのか、過去十年間のデータです。

2011.2.4 …旧暦 一月  二日 惜しい!
2012.2.4 …旧暦 一月 十三日
2013.2.4 …旧暦十二月二十四日(年内立春)
2014.2.4 …旧暦 一月  五日
2015.2.4 …旧暦十二月 十六日(年内立春)
2016.2.4 …旧暦十二月二十六日(年内立春)
2017.2.4 …旧暦 一月  八日
2018.2.4 …旧暦十二月 十九日(年内立春)
2019.2.4 …旧暦十二月 三十日(年内立春)惜しい!
2020.2.4 …旧暦 一月 十一日

年内立春と新年立春が半々になっています。
2011年・2019年は僅か一日違いで、立春=旧暦一月一日を逃した年でした。
尤も「だから何なの?」と問われても、返す言葉はありませんが…。(^O^)

さて、立春です。
立春と聞くと、なんだか心も軽く明るくなり、陽射しにきらめきを、風にも春の暖かさを感じてしまいます。
とはいえ、立春後にも「余寒」とか「寒の戻り」とか云われる、厳しい寒さに身をすくめる日々もあるようです。
名古屋では、これから一週間、最低気温が氷点下になるような寒気到来との予報が出ています。

結局、この冬は雪が降らないまま、春を迎えることになりました。(立春を過ぎましたから…)
鉢植えの菜の花が随分前から、次から次へと花芽を付け、咲き続けています。

昨日引用した『茶道雑誌』(河原書店)の「京都発・季節の言葉-東風-」によると、日本にはなんと2145もの風の名前があるのだそうです。(出典『風の事典』)

この季節なら、真っ先に浮かんでくるのは、春風とか東風(こち)とか春一番あたりでしょうか…。
なかでも「春一番」。
この語がはじめて歳時記に登場したのは1959年の『俳句歳時記』(平凡社)で、もともと壱岐の言葉(方言)であった春一番は、その後たちまち春を呼ぶ風として全国化していったのだそうです。

『広辞苑』には、「立春後、はじめて吹く強い南寄りの風」とあり、更に「天気予報では、立春から春分までの間に広い範囲ではじめて吹く、暖かく強い南寄りの風をいう。」とあります。

<気象庁の定義>-ブリタニカ国際大百科事典-
①立春から春分までの間であること
②日本海に低気圧があること
③強い南寄りの風(風向きは東南東から西南西まで、風速8m/s以上)が吹くこと
④気温が上昇すること

春一番と聞くと、なんとなく暖かいイメージを抱きがちですが、過去には海難事故や融雪洪水、そして大火などの災害も引き起こしているようです。